初めてカワセミを見た

 一昨日(2月21日)、カワセミを見た。ずっと実際にカワセミを見たいと思っており、何度かカワセミ情報のある川辺を歩いたこともあるのだが、どうしても見ることはできなかった。昨日は偶然だった。しかも自宅の近くだ。

嶋田忠 カワセミ KINGFISHER 清流に翔ぶ

 小さいころNHKの「子供のうた」で「笑いカワセミに話すなよ」という面白い曲をやっており、今でも歌えるくらい印象に残っている。実際のカワセミは知らず、これがカワセミだと思っていたが、実はこれは「ワライカワセミ」という別の鳥だと後になって知った。カワセミの姿をはじめ知ったのは、嶋田忠氏の写真集『カワセミ KINGFISHER 清流に翔ぶ』である。この写真集には本当に驚いた。翡翠のカワセミの美しさはいうまでもなく、ホバリングから急降下し水中で魚を捕える瞬間、自らの体の大きさを越えた獲物を加えて飛翔する姿などが鮮明にとらえられていた。まさに漁の王者KINGFISHER である。いつか実際にこの目で見てみたいと思ったものだ。

 今回カワセミがいたのは、早淵川というやがて鶴見川に合流する小さな川で、それが国道246号線を越えてしばらく国道と平行して流れるところだ。
 この川に野鳥が来ることは知っていた。昨年は上流でカワウがいるのを見たし、カモだったらいつも見ることができる。今回も、川沿いを歩きながらカモの夫婦ののんびりと浮かんでいるのを見ていた。その時突然、川渕の茂みの中から翡翠色が飛び出してきた。瞬時にカワセミだと分かったが、同時に信じられない思いも起こった。汚いとまでではないが決して清流ではないこんな川である。
 カメラを持っていない。スマホで撮影しようとしたが、うまく撮れない。「セミ」という名前がついているのも実感した。まさに蟬のようにすばこしい。四苦八苦しているうちに、一羽のカラスがやってきた。天敵の登場にカワセミはどこかに逃げたのか、どこかに隠れたのか、姿を消してしまった。

 この日はさらに下流に向けて歩いた。カワセミはもう出現しなかったが、その他の野鳥をいろいろ見ることができた。動きのゆるい鳥は写真を撮ることができた。レベルのあまり高くないスマホのカメラ機能と距離の遠さが相俟って、撮った写真もややボケ気味である。

カモの夫婦

 まずは最初のカモの夫婦。彼/彼女のおかげでカワセミを見ることができた。恩鳥だ。あれだけの大きさのある鳥、しかも二羽だが、カラスはやはり天敵なのだろうか、姿が見えた途端に茂みの中に退避していた。

コサギ(らしい)

 驚いたのは鷺の多いことだ。シラサギを数羽見つけた。単独行動している。シラサギの仲間は識別が難しいらしい。くちばしや頭部の形態は、夏と冬で異なるそうだ。カワセミ発見場所の近くにいたのは、どうもコサギのようだ。くちばしが黒い。大きさもやや小ぶりだ。

ダイサギ(らしい)

 次に見つけた別のシラサギはやや大型で、くちばし冬季色の黄色。ダイサギという名らしいが、確信はない。

アオサギ

 またアオサギもいたが、何をしているのかほとんど動かない。

 そのほか、水鳥ではないかも知れないがハクセキレイ、メジロ、最近はどこでも見られるムクドリなどが遊んでいた。

 暖かい日を選んで、もう一度、カワセミ探しに出かけるつもりである。

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